クレジットカードのリボ払いでも過払い金を請求できる？

テレビやラジオなどのコマーシャルで、しばしば過払い金請求の宣伝が流れています。

過払い金というと、消費者金融の借金返済を連想する人も多いでしょう。

しかし消費者金融だけでなく、クレジットカードへの支払いの中に過払い金が発生している場合もあります。

今回はクレジットカードのリボ払いでも過払い金を請求できるのかについて考えていきたいと思います。

クレジットカードにおけるキャッシングでリボ払いしている場合過払い金の可能性

キャッシング機能で過去に現金を借り入れて、リボ払いをしたことがあれば、過払い金が発生しているかもしれません。

過去カード会社の中で、いわゆるグレーゾーン金利で利息を徴収していたところも少なくないからです。

融資の際の金利で利息制限法と出資法がありました。

利息制限法を超える利率で融資すれば違法ではありますが、刑事罰はありませんでした。

一方出資法には刑事罰があり、利息制限法を超え、出資法の範囲内で利率設定するカード会社も少なくありませんでした。

ただし2010年6月18日に改正貸金業法の施行で、グレーゾーン金利による貸付が禁止になりました。

よって2010年以降は大きな過払い金は基本的に発生していないはずです。

また総量規制の導入によって、債務は収入の1/3を上限となりました。

多額の借金を背負い込むことはまずないでしょう。

ショッピングのリボ払いは対象外

クレジットカードでショッピングして、リボ払いをしている場合過払い金は発生しません。

リボ払いで「手数料」という名目で支払いをしているでしょう。

ショッピングリボ払いの手数料は利息制限法ではなく、割賦販売法が適用されます。

キャッシングとは適用される法律が異なるので、過払い金は発生しません。

キャッシングリボ払いの過払い金返還請求する際の注意点

もし過去リボ払いでキャッシングの返済をした経験があり、過払い金が発生している場合、返還請求が可能です。

しかし手続きをする際に押さえておきたい注意点がいくつかあるので、紹介します。

全額戻ってこない可能性

もしショッピングでカードを使い債務がある場合、過払い金を返還請求しても全額戻ってきません。

過払い金の中からショッピングの債務を支払う形になるからです。

もし30万円の過払い金があって、ショッピングの債務が10万円あれば、戻ってくる過払い金は20万円となります。

審査に影響する可能性

もし過払い金請求して、ショッピングの債務を全額返済できれば問題ありません。

しかし過払い金で全額返済しても、ショッピングの債務が残る場合、任意整理をした扱いにされます。

これは信用情報に記載されるので、今後ローンやクレジットカードの新規入会の申し込みをしても、審査で引っかかる可能性があります。 

まとめ

クレジットカードにおけるキャッシングで借り入れて、リボ払いを過去行っていれば、過払い金の発生している可能性があります。

ただしショッピングのリボ払いは、過払い金請求の対象外です。

両者を混同しないように注意してください。