債務整理手続きの流れ

借金の返済にお困りの際は、債務整理を検討してみましょう。

債務整理は借金の額を減らしたり、支払い期限に猶予を持たせたりして返済の負担を減らす法的な救済手段です。

債務整理には主に「任意整理」「民事再生」（個人再生）「自己破産」の3つの方法があります。

・任意整理：貸金業者等と交渉して無理のない返済プランを取り決める方法
・民事再生：個人再生ともいい、裁判所から借金の減額や返済条件の変更等を含む再生計画の認可決定を受け、3年～5年の返済プランに従って返済する方法
・自己破産：裁判所から借金の返済が見込めない（支払不能）と認めてもらい、財産を換価処分したうえで借金の支払義務を免除してもらう方法

債務整理手続きは通常、次の手順で進めていきます。

①法律専門家に相談、委任契約の締結
②受任通知の送付
③取引履歴の開示請求
④引き直し計算
⑤過払い金返還請求
⑥各種債務整理手続きの選択

■①司法書士や弁護士などの法律専門家に相談、委任契約の締結
借金の返済でお困りの際は、まず司法書士や弁護士などの法律専門家に相談してみましょう。

法律専門家に相談となると、相談料が心配になりますが、初回無料相談を実施している事務所は多く、安心して相談することができるでしょう。

借入額や自身の収入状況などがわかる書類があれば、より踏み込んだ相談ができます。

相談を通じて依頼する法律専門家を決めたら、その法律専門家と委任契約を締結します。

■②受任通知の送付
委任契約の締結後、司法書士や弁護士は各債権者（貸金業者など）へ受任通知を行います。

この通知を行うと、貸金業者などは債務者（借金がある方）への直接の取り立てができなくなります（貸金業法21条1項9号等）。

■③取引履歴の開示請求
受任通知の送付と同時に、取引履歴の開示請求が行われます。

貸金業者側には取引履歴の開示義務があります（最判平成17年7月19日民集59巻6号1783頁）。

後述の引き直し計算で本来の借金額を確定するため、債権者・債務者間で、過去から現在までどのような取引（借入・返済）が行われたかを調べます。

■④引き直し計算
開示された取引履歴をもとに、引き直し計算を行い、本来の借金額を確定します。引き直し計算の方法としては、利息制限法所定の上限利率で再計算して残元本額を割り出し、上限利率を超える部分（制限超過部分）の利息は元本に充当されます（最大判昭和39年11月18日民集18巻9号1868頁）。

■⑤過払い金返還請求
引き直し計算の結果、すでに借金をすべて返済し終えていると判明した場合、余分に払った額（過払い金）を、債権者に対して返還請求を行います。

■⑥各種債務整理手続きの選択
引き直し計算によって本来の借金額を確定した後は、債務者と相談しながら、各種債務整理手続き（任意整理、民事再生、自己破産など）を選択します。

司法書士事務所ユナイテッドフロントは、東京都新宿区、世田谷区、江戸川区、西東京市などの都心を中心に、債務整理や過払い金などに関する相談から提案まで、幅広く対応しております。
当事務所は相談者様の状況を十分にお伺いし、多種多様な手続きの中から最善の解決策をご提案いたします。
初回相談・初回電話相談は無料で、事前予約で休日・時間外も対応可能です。借金問題を一人で抱え込まず、まずは当事務所までご相談ください。